いくつになっても語学のススメ

マルチリンガルを目指す中年サラリーマンの語学中心生活

語学力とコミュニケーション力の違い

 

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語学力があっても話せるとは限らない

こんにちは、もりしんです。

 

語学力はあるのに、外国人とコミュニケーションをとるのが苦手な人がいます。

 

例えば私の会社には、部署によって海外と英語でメールのやり取りを日常的にする方々がいます。

 

大抵そういう人の読み書きはビジネス英語レベルで、英語の長文メールを理解し、文法的に正確な英文を書きます。

 

英語が苦手な人から見れば、その人はかなりデキる人だということになります。

 

ところがそういう人がいざ外国からの来客と対面すると、相手の言うことが理解できず、自分が言いたいこともまともに言えない状態で、会話もままならないことはよくあります。

 

でもそういうタイプの人は、おそらく学生時代は英語の成績は優秀だったんだと思います。

 

一方でこんな人もいます。

 

以前台湾に仕事で行ったときのことです。

 

台湾に行くのはそのときが初めてで、当然ながら中国語は全く解りませんでした。

 

私はその時点で英語はある程度できたので、台湾に行っても多少は英語で現地の人と会話できる、と思っていました。

 

しかしいざ台湾に行くと、現地で会った台湾の人たちは、それほど英語が上手かった訳ではありません。

 

むしろ日本語の方がまだマシ、というレベルの人たちでした。

 

台湾は一般的に親日で、片言の日本語なら知っている人は結構います。

(と言っても戦時中に日本語教育を受けた高齢者ほど話せる訳ではなく、日本語の単語をいくつか知っているくらいの人が多いですが)

 

結局仕事先の台湾の人たちとは、英語と日本語のちゃんぽんでなんとか会話していました。

 

日本語だけで意思疎通を図る

ところで当時一緒に台湾に行った同僚の中に、陽気でムードメーカー的な存在の男性がいました。

 

彼は英語は全くできませんでしたが、なんと日本語とジェスチャーだけで台湾の人と会話をしていました。

 

会話というより意思疎通を図るという方が適切な表現ですが。

 

他の日本人は、片言の英語で最低限伝えたいことは言いますが、日本人特有の恥ずかしさもあってか、それほど積極的に台湾人と交流しようとはしません。

 

でもムードメーカーの彼は、相手の反応関係なく、日本語だけで冗談も交えながらマシンガンのように話しかけます^^;

 

相手の台湾人もこの男は楽しいやつだと思ったのでしょう。

なんとなく雰囲気で彼の日本語を推測して理解しているようです。

 

でもそれで事が進んでいたのに驚きました。

 

私はその光景を見ていて、日本語だけで攻める彼はまさにコミュニケーションの達人だ!と思いました。

 

そして語学力とコミュニケーション力は違うんだということを、その時はっきりと認識しました。

 

台湾人が話す中国語の意味を、日本語オンリーの彼がどれほど分かっていたかは微妙です。

 

しかし多少の英語を使いながら、最低限のことだけ伝える他の同僚たちより、台湾人の心を掴んでいたのは確かです。

 

結論をいうと、いくら語学力があってもコミュニケーション力がなければ、外国人との会話はうまくできない、ということです。

 

もちろんコミュニケーション力だけでは深い理解を得ることはできないので、語学力は当然必要です。

 

でも語学力が同じレベルならば、コミュニケーション力がある方が より会話を楽しめ、相手の信頼も得ることができるんですね。

 

では今日はこのへんで。